演題

OP-266-1

Viable Circulating Tumor Cells測定(v-CTC値)から見た局所進行膵癌に対する術前化学放射線療法(NACRT)の功罪 —NACRTによりv-CTCs遊出を誘導する—

[演者] 種村 匡弘:1
[著者] 伊禮 俊充:2, 井上 雅史:2, 中平 伸:2, 山下 晋也:2, 若杉 正樹:1, 益澤 徹:1, 鄭 充善:1, 岸 健太郎:1, 浦田 泰生:3, 畑中 信良:2, 上池 渉:2, 赤松 大樹:1
1:大阪警察病院外科, 2:国立病院呉医療センター・中国がんセンター外科, 3:オンコリスバイフォファーマ株式会社

【背景・目的】当院では局所進行膵癌症例にIMRT 60 Gy+ GEM (800 mg/㎡) + S-1 (80 mg/㎡)によるNACRTを実施、同患者にテロメラーゼ特異的複製ウイルスを用いてviable CTCs検出している。本研究ではv-CTC値の臨床的意義を解析した。【結果】男:女=1:9、計10例。[NACRTの功] 9例でR0手術ができ、CA19-9値、PDG-PET(SUV-Maxで評価)では50%以上低下した症例は各々6例、5例で、標本の組織学的効果判定(Evans分類)でも全例IIa以上の効果を認めた。[NACRTの罪]4例がNACRT前よりv-CTC値陽性で、内1例はNACRT後に陰性化したが、残り3例のv-CTC値はNACRT後上昇し、1例は術後8ヵ月で早期再発し死亡、1例は補助療法後陰性化、残り1例は術後1年でも陽性であった。他2例でもNACRT後陽性化し、術後陰性化した。【考察】今回のv-CTC値推移より、NACRTは癌細胞にEMTを誘発しv-CTCを遊出、さらにMETを起こし転移巣形成が示唆され「NACRTの罪」も踏まえた治療戦略が必要である。
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