演題

SY-19-5

間歇性跛行患者に対する侵襲的治療後に発生した重篤合併症:日本血管外科学会「患者本位ではないPAD治療の全国実態調査」のサブ解析

[演者] 大木 隆生:1
[著者] 東 信良:2, 駒井 宏好:3, 石田 厚:1, 重松 邦広:4, 尾原 秀明:5, 工藤 敏文:6, 田中 克典:7, 鬼塚 誠二:8, 宮田 哲郎:9
1:東京慈恵会医科大学外科, 2:旭川医科大学循環・呼吸・腫瘍病態外科, 3:関西医科大学滝井病院, 4:東京大学血管外科, 5:慶應義塾大学外科, 6:東京医科歯科大学外科・血管外科, 7:防衛医科大学校心臓血管外科, 8:久留米大学外科, 9:国際医療福祉大学

間歇性跛行(IC)患者に対する血管内治療(EVT)が急増し、患者本位ではない治療が散見される事から日本血管外科学会では現状を把握する事を目的に全国アンケート調査を行い、今回そのIC患者のサブ解析を行った。42施設から122例の患者本位でない治療と考えられた症例が報告され、その内、IC患者に対する治療53例(44%)を対象とした。患者本位でない理由(複数選択可)として、不適切な治療法選択などの問題59件(外科治療 4件、EVT 55件)、誤ったインフォームドコンセントの問題13例(全例EVT)が指摘された。こうしたIC症例53例の内、術後に22例(42%)で症状が悪化し、その内14例(26%)が重症虚血肢化し、12例(23%)が肢趾切断に至っていた。患者本位でない治療を行った診療科は血管外科0%、放射線科2%、心臓血管外科10%、循環器内科88%で、多くはEVTであった。EVTは低侵襲とは言え下肢症状を悪化させる可能性がある事を念頭に置き、IC患者の侵襲的治療は慎重に施行すべきである。
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