演題

OP-262-6

膵外科手術における血栓塞栓症予防にむけたエノキサパリンナトリウム投与の有用性の検討

[演者] 今村 一歩:1
[著者] 足立 智彦:1, 北里 周:1, カーペンター いづみ:1, 田中 貴之:1, 曽山 明彦:1, 日高 匡章:1, 高槻 光寿:1, 黒木 保:1, 江口 晋:1
1:長崎大学移植・消化器外科

【背景・目的】本邦ガイドラインでは周術期血栓症高リスク症例に対し予防的低分子ヘパリン(エノキサパリンナトリウム:以下JAN)投与が推奨される一方、術後出血事象増加も懸念される。今回は、JAN投与を行った膵手術症例におけるこれら発生率を明らかにする。【対象と方法】対象はJAN投与を行った膵切除連続151例。年齢67(30-87)才、BMI22.5(15.2-50.1)kg/m2。症候性血栓塞栓症・major bleeding(IVR要症例)・minor bleeding・門脈血栓の有無を検討。【結果】対象例は、本邦ガイドラインにて中リスク28.4%/高リスク68.8%されるも、症候性血栓塞栓症の発症は一例も認めず。出血事象はmajor 5例(3%)/minor 5例(3%)に認めたが、major bleedingは全て膵瘻に起因、minor bleedingは輸血を1例(0.7%)に要したのみ。JAN投与門脈再建全例にて門脈血栓の形成なし。【結語】血栓塞栓症の高リスクである膵切除症例においても、JAN投与により安全に血栓予防が可能である。
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