演題

OP-260-6

膵頭十二指腸切除後膵液瘻の予測に術後ドレーン排液培養は有用か?

[演者] 木村 憲央:1
[著者] 豊木 嘉一:1, 石戸 圭之輔:1, 工藤 大輔:1, 堤 伸二:1, 袴田 健一:1
1:弘前大学消化器外科

【目的】膵頭十二指腸切除術(PD)後に定期的ドレーン排液培養を行い,腹水感染とPFの関連を評価しPF対策に有用な抗生剤を推定した.【対象と方法】PD後,POD1, 3, 6にドレーン排液培養を採取した78例を対象とし,PF(GradeB/C)の予測因子を検討した.【結果】単変量解析では,術中出血量>2000 ml(p=0.009),主膵管径<3 mm(p=0.004),正常膵(p=0.007),ドレーン排液感染(POD1, 3)(p=0.001)がPF予測因子であり,多変量解析ではドレーン排液感染(POD1, 3)のみがPFの独立危険因子であった(OR: 6.18, p=0.006).ドレーン排液培養検出菌(POD1, 3)はE. faecalis(25.0%), P. aeruginosa(16.7%), E. cloacae(8.3%)が高頻度にみられ,IPM/CS, MEPM, LVFXに高い感受性を示した.【考察】術後ドレーン排液培養はPFの予測に有用であると考えられた.十分な術中腹腔内洗浄による腹水感染の予防と,早期ドレーン排液培養陽性時の適切な抗生剤投与がPF回避に重要である.
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