演題

OP-260-3

膵頭十二指腸切除後膵液瘻における細菌感染とトリプシノーゲン活性化についての検討

[演者] 山下 兼史:1
[著者] 佐々木 隆光:1, 山下 裕一:1, 伊藤 竜太:2, 加藤 大祐:1, 波多野 直哉:3, 新屋 智志:1, 副島 利紀:2, 石井 一成:2, 竹縄 忠臣:3, 廣松 賢治:2
1:福岡大学消化器外科, 2:福岡大学微生物免疫学, 3:神戸大学質量分析総合センター

近年, 膵頭十二指腸切除術(PD)の重篤な合併症である膵液漏と細菌感染との関連が示唆されている. 2009年1月から2013年3月までのPD50症例を膵液漏のGrade別に分類した.細菌はドレーン排液より分離した.細菌とトリプシノーゲンの培養液をSDS-PAGEにて電気泳動を行い,得られたペプチドを質量分析で解析した.Zymographyを用いてトリプシノーゲン活性化プロテアーゼを検索した. Enterobacter cloacaeとPseudomonas aeruginosaはGrade B/Cの患者より分離され,これらの細菌の培養上清はトリプシノーゲンをトリプシンへ活性化した.また,この現象はプロテアーゼ阻害薬によって阻害された. P. aeruginosaの培養上清中のトリプシノーゲン活性化バンドを50kDaに認めた。PD周術期のこれらの細菌を中心とした感染のコントロールは重要であると思われる.
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版