演題

OP-259-7

膵頭十二指腸切除(PD)において漏出膵液が郭清動脈に暴露しないようにする工夫:肝円索バリアの有用性についての検討

[演者] 辻江 正徳:1
[著者] 加藤 寛章:1, 古形 修平:1, 金泉 博文:1, 磯野 小百合:1, 竹山 廣志:1, 原 譲次:1, 木谷 光太郎:1, 藤原 由規:1, 綿谷 正弘:1, 湯川 真生:1, 井上 雅智:1
1:近畿大学奈良病院外科

【目的】われわれはPDの際に、漏出膵液から郭清血管を保護する目的で、肝円索を膵消化管吻合部と郭清血管の間に挿入している(肝円索バリア)。肝円索バリアの有効性を検討したので報告する。【対象】2011年7月から2014年8月にPDを施行した35例。【手術手技】膵空腸吻合は柿田法、膵胃吻合は嵌入法による一層縫合で行い、いずれもLost stentを留置した。膵消化管吻合部と郭清血管の間に肝円索を挿入し後腹膜に固定した。【結果】術後1日目に膵消化管吻合部のAMY値が1000U/Lを超えた症例は20例あり、全例でウインスロー孔のAMY値が膵消化管吻合部のAMY値を下回っており、AMY値の比の中央値は1 : 3.8であった。特にsoft texture 23例では、その比は1 : 7.5であった。さらに膵消化管吻合部のAMY値が10000U/Lを超えた9例では、その比は1 : 20であり、肝円索バリアが有効と考えられた。仮性動脈瘤破裂が原因と思われる遅発性出血は認められなかった。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版