演題

OP-259-5

膵癌に対する膵頭十二指腸切除術後の消化管出血危険因子の検討

[演者] 長井 美奈子:1
[著者] 庄 雅之:1, 赤堀 宇広:1, 木下 正一:1, 山田 高嗣:1, 野見 武男:1, 山戸 一郎:1, 北東 大督:1, 安田 里司:1, 川口 千尋:1, 尾原 伸作:1, 金廣 裕道:1, 中島 祥介:1
1:奈良県立医科大学消化器・総合外科

【目的】PD術後晩期合併症としての消化管出血の頻度および病態・成因の解明.【方法】PD施行膵癌115例中,術後100日以降に消化管出血を来した10例(8.7%)を,対照群105例と比較検討した.各種臨床病理学的因子とともに門脈系血行動態についてCTで詳細に再評価した.【結果】単変量解析では,門脈閉塞,門脈−脾静脈血流非開通,胃食道静脈瘤形成,門脈狭窄を伴う局所再発が,消化管出血の有意な危険因子であった.多変量解析では門脈狭窄を伴う局所再発が独立危険因子であった(OR:8.0, P=0.025).腫瘍因子除外のため,局所再発例を除く103例で検討した結果,門脈閉塞,門脈−脾静脈血流非開通,胃食道静脈瘤形成が有意な危険因子であった.さらに多変量解析では門脈−脾静脈血流非開通のみが独立危険因子であった(OR:71.4, P=0.021).【結語】晩期消化管出血予防のためには,局所再発の制御と脾静脈温存及び門脈−脾静脈血流開存に留意すべきことが示唆された.
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