演題

OP-248-6

骨髄系細胞のMDL-1はTNFα産生を促進し急性肺障害を増悪させる

[演者] 松田 佳也:1
[著者] 北田 正博:1, 林 諭史:1, 石橋 佳:1, 小林 博也:2
1:旭川医科大学呼吸器センター, 2:旭川医科大学

Myeloid DNAX activation protein 12-associating lectin 1 (MDL-1)は,ヒトやマウスの骨髄系細胞に発現する膜蛋白で,炎症や組織障害の制御に関与すると推測されている.我々は周術期で問題となる急性肺障害(ALI)とMDL-1の関係に注目し検討した.LPSを吸引させALIモデルマウスを作成し,肺胞マクロファージ・好中球(BAL細胞)のMDL-1発現や,サイトカインとの相互作用を調べた.またBAL細胞に抗MDL-1抗体作用後のTNFα産生能や,抗MDL-1抗体投与後のモデルマウス血中TNFα量の変化を調べた.BAL細胞にTNFαまたはIFNγを作用させるとMDL-1の発現が増強した.BAL細胞に抗MDL-1抗体作用後のTNFα産生量は799.2±90.9pg/mlとなり有意に増大した.モデルマウスに抗MDL-1抗体投与後の血清TNFαは455.6±34.2pg/mlとなり有意に上昇した.また病理組織学的にALIの増悪を認めた.MDL-1は骨髄系細胞のTNFα産生能を増強し組織障害の重症化を引き起こすと考えられた.
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