演題

OP-248-5

肝移植術後の感染症における起因菌と重症化に対する自然免疫遺伝子多型の関与

[演者] 清水 誠一:1
[著者] 田中 友加:1, 田澤 宏文:2, Sapana Verma:1, 石山 宏平:1, 尾上 隆司:3, 井手 健太郎:1, 大平 真裕:1, 田原 裕之:1, 安部 智之:1, 佐伯 吉弘:1, 谷峰 直樹:1, 坂井 寛:1, 矢野 琢也:1, 小林 剛:1, 黒田 慎太郎:1, 田代 裕尊:1, 大段 秀樹:1
1:広島大学消化器・移植外科, 2:中国労災病院外科, 3:国立病院呉医療センター・中国がんセンター臨床研究部

【緒言】肝移植術後の感染症関連死は克服すべき課題である。【対象と方法】初回生体肝移植レシピエント89例を対象とし、術後感染症と起因菌に対するC1qA[276A/G]、FcγRIIa[131H/R]、FcγRIIIa[158F/V]のSNPの影響を解析した。【結果】49例(55.1%)に術後30日以内の感染症を認めた。内訳はSSI16(18.0%),肺炎16(18.0%),BSI17(19.1%),消化管・胆管感染10(11.2%),尿路感染6(6.7%),その他7(7.9%)であった。FcγRIIIaのF carrier群はSSIとBSIの発症率が高く(p=0.051,p=0.029)、GPCを起因菌とする発症率が高かった (p=0.069, p=0.015)。BSIの発症とSNPの組み合わせを検討すると、low affinity群の数で発症率に差を認めた(3:35%,2:20%,1:8.7%,0:0%)。【考察と結語】FcγRIIIaのF carrier群は高頻度にSSIとBSIを発症し、多くはGPCが起因菌であり、術後抗生剤の選択に有用である可能性が示された。またSNPの組み合わせで、BSI高危険群の絞り込みと階層化が可能であった。
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