演題

肝細胞癌に対するTPO受容体作動薬エルトロンボパグの抗腫瘍効果とソラフェニブ併用における上乗せ効果

[演者] 黒川 友博:1
[著者] 村田 聡一郎:1, 岩崎 健一:1, 中山 健:1, 佐野 直樹:1, 田野井 智倫:1, 野渡 剛之:1, 福永 潔:1, 大河内 信弘:1
1:筑波大学消化器外科

【目的】進行肝癌の抗癌剤は現在sorafenibのみで,血小板減少症のある肝硬変患者は適応外である.血小板増加薬TPO受容体作動薬の1つeltrombopagはTPO受容体のない白血病細胞などへの抗腫瘍効果が報告されている,本研究では,eltrombopagのヒト肝細胞癌細胞株への抗腫瘍効果とsorafenib併用の上乗せ効果を検討した.【方法】ⅰ)ヒト肝細胞癌細胞株にeltrombopagを添加し,殺細胞/増殖抑制効果を検討した.ⅱ)細胞株へ鉄補充をし,その効果の変化を検討した.iii)鉄関連シグナルを検討した.iv)sorafenibを併用投与し,その効果を検討した.【成績】i)濃度依存性に殺細胞/増殖抑制効果を認めた.ii)鉄補充で抗腫瘍効果は相殺された.iii)Cyclin D1の抑制,HO-1・HIF1αの低下,TfRの上昇が認められた.iv)低濃度sorafenibとの併用で相乗効果が認められた.【結論】eltrombopagはヒト肝細胞癌に抗腫瘍効果を示し,併用によりsorafenibを減量できる可能性も示唆された.
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