演題

MicroRNA-29bは大腸癌において、細胞増殖を抑制し、新規予後マーカーと成り得る

[演者] 井上 彬:1
[著者] 山本 浩文:1, 植村 守:1, 西村 潤一:1, 畑 泰司:1, 竹政 伊知朗:1, 池永 雅一:2, 池田 正孝:3, 村田 幸平:4, 水島 恒和:1, 土岐 祐一郎:1, 森 正樹:1
1:大阪大学消化器外科, 2:大阪労災病院外科, 3:国立病院大阪医療センター外科, 4:市立吹田市民病院外科

【目的】癌との関連が報告されているmiR-29bに着目し、大腸癌におけるmiR-29bの生物学的機能を明らかにする事を目的とした。【方法】大腸癌細胞株と大腸癌臨床組織サンプルを用いて、細胞増殖assay、flow cytometry、qRT-PCR、western blottingを施行した。【結果】大腸癌患者42例の癌部と非癌部組織サンプルの検討では、癌部でmiR-29bの発現が有意に低下していた。さらに大腸癌組織サンプル245例の検討では、miR-29bの発現レベルが5年無再発生存率および5年全生存率と有意に相関し、単変量・多変量解析では独立予後予測因子であった。大腸癌細胞株では、miR-29bが高い細胞増殖抑制効果を示した。さらに、miR-29bが抗アポトーシス遺伝子MCL1と細胞周期遺伝子CDK6を標的に、その発現を抑制し、アポトーシスと細胞周期停止を誘導した。【考察】miR-29bは、大腸癌に対する新規バイオマーカーおよび、新規核酸治療として臨床応用できる可能性が示唆された。
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