演題

Wnt1,3,5a,8aおよびβカテニン発現と大腸癌の臨床病理学的特徴・予後についての検討

[演者] 吉田 直裕:1
[著者] 衣笠 哲史:1, 大島 孝一:2, 大地 貴史:1, 弓削 浩太郎:1, 藤野 真也:1, 白岩 祥子:1, 片桐 光浩:1, 田尻 健亮:1, 岡 洋右:1, 溝部 智亮:1, 吉田 武史:1, 赤木 由人:1
1:久留米大学外科, 2:久留米大学病理

【背景・目的】Wnt/βカテニン経路の異常活性が大腸癌の進行を促進するとされるが、どのサブタイプのWnt蛋白が大腸癌の進行に関与するかは明らかではない。各Wnt蛋白とβカテニンの発現と大腸癌の予後との関連を明らかにすることを目的とする。【対象と方法】対象は2007年1月から2009年12月に当科で初回根治手術を施行した、StageⅡ・Ⅲの結腸直腸癌201症例。組織マイクロアレイを作製し、βカテニン経路を活性化するWnt1,3,8aと抑制するWnt5aおよびβカテニンの蛋白発現を免疫染色た。【結果】χ2検定の結果、Wnt1と核βカテニンの発現に関連性があった。(p=0.0004)多変量解析の結果、核βカテニン(p=0.03)・リンパ節転移(p=0.046)が独立した予後不良因子であった。【考察・結語】核βカテニン発現症例の予後は不良であった。さらに、Wnt1発現と核βカテニン発現に関連性を認め、Wnt1がβカテニン経路の活性化に重要な役割を担っている可能性が示唆された。
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