演題

大腸癌辺縁における多価不飽和脂肪酸含有ホスファチジルイノシトール集積の解明

[演者] 平出 貴乗:1
[著者] 坂口 孝宣:1, 木内 亮太:1, 武田 真:1, 柴崎 泰:1, 森田 剛文:1, 鈴木 淳司:1, 菊池 寛利:1, 鈴木 昌八:2, 瀬藤 光利:3, 今野 弘之:1
1:浜松医科大学第二外科, 2:磐田市立総合病院外科・消化器外科, 3:浜松医科大学解剖学

【背景・目的】ヒト癌組織からSpheroidを作成する初代培養CTOS法は,癌細胞株由来spheroid (MCTS)と比べ、生体内での状況を近似している.本研究は、質量顕微鏡法を使用し,CTOS、MCTS内部における生体分子を解析し,今後の癌研究への応用を目指すことを目的とした.【方法】CTOSおよびMCTSを質量顕微鏡を用いて陽イオン,陰イオンモードで測定.また,LC-MSによる結果の検証、質量顕微鏡による大腸癌検体の解析も行った.【結果・考察】解析の結果様々なリン脂質が同定され,陰イオンモード解析によりm/z 885.5 のPI(18:0/20:4)がCTOSの辺縁部に集中し,LC/MSでも同様の結果を得た. PI3K-Akt阻害剤存在下ではCTOSの増殖は抑制され、辺縁部のPI集積は消失した。大腸癌凍結切片ではPI(18:0/20:4)は癌胞巣辺縁50µmに強く集積していた.【結論】癌細胞内におけるPI(18:0/20:4)は癌の増殖・浸潤に関与している可能性が示唆された.
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