演題

OP-237-7

上腕動脈高位分岐症例における前腕人工血管内シャントの中期成績

[演者] 江口 大彦:1
1:福岡市民病院 血管外科

上腕動脈は正常者では前腕中枢(肘関節部)で分岐するが、上腕高位(腋窩また は上腕中央)で分岐する変異が約10%に認められる。このよう な症例における前腕ループ人工血管内シャント(前腕ループAVG)の手術早期・中期成績を検討した。2008年1月から2014年7月までに肘関節で上腕動脈を流入血管とする前腕ループAVG症例277例のうち上腕動脈高位分岐症例は16例(5.7%)に認められた。上腕動脈高位分岐群で術後2週間以内の早期閉塞は認められず、術後の一次開存率は1年78.6%、2年62.9%、3年53.9%で(対照群はそれぞれ58.8%、52.2%、49.8%)、二次開存率は1年92.9%、2年85.1%、3年85.1% (対照群はそれぞれ80.3%、76.2%、76.2%)で有意差はなかった。上腕動脈高位分岐症例において、肘関節レベルの動脈を流入動脈とした前腕ループAVGの早期・中期成績は対照群と差はなかった。上腕動脈高位分岐症例においても、安全に通常通りの前腕ループAVGが作成可能である。
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