演題

ラットモデルを用いた神経ペプチド投与による先天性横隔膜ヘルニア胎児治療の開発

[演者] 坂井 宏平:1
[著者] 古川 泰三:1, 木村 修:1, 東 真弓:1, 文野 誠久:1, 青井 重善:1, 田尻 達郎:1
1:京都府立医科大学小児外科

【目的】先天性横隔膜ヘルニア(CDH) への胎児治療は未だ確立されていない。肺発生時に発現が増加する神経ペプチドbombesin(BBS)投与による肺成熟効果を解析した。【方法】妊娠SD ratに、E9.5にnitrofen 100mgを投与、E14よりBBSを50µg/kg/dayで腹腔内持続投与した。①control群 ②nitorfen+生食 ③nitrofen+BBSの3群を作成した。妊娠21日にC/S、CDH胎仔の肺体重比を測定、患側肺のPCNAとTTF-1の免疫染色及びRT-PCRを施行した。【結果】CDH発症率は②と③に差はなかった。②のCDH例では①に対し、肺体重比は減少、PCNAとTTF-1では陽性細胞数、発現量は増加した(p<0.01)。②に対し③では肺体重比は増加 (p<0.05)し、免疫染色ではPCNAとTTF-1陽性細胞は減少した(p<0.05)。RT-PCRではTTF-1発現量は有意に減少した (p<0.05)。【考察】CDH ratへのBBS胎内投与はいずれのパラメーターにおいても肺成熟効果を認め、BBSがCDHの新たな胎児治療になる可能性が示唆された。
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