演題

腋窩リンパ節転移陽性乳癌における術前化学療法後のセンチネルリンパ生検についての検討

[演者] 戸塚 勝理:1
[著者] 松本 広志:1, 林 祐二:1, 黒住 献:1, 小松 恵:1, 大庭 華子:2, 永井 成勲:3, 井上 賢一:3, 武井 寛幸:4, 黒住 昌史:2, 堀口 淳:5, 竹吉 泉:5
1:埼玉県立がんセンター乳腺外科, 2:埼玉県立がんセンター病理診断科, 3:埼玉県立がんセンター乳腺腫瘍内科, 4:日本医科大学乳腺科, 5:群馬大学臓器病態外科

[目的] 腋窩リンパ節転移陽性乳癌におけるNAC後のSLN生検について検討を行った。[対象と方法] 腋窩リンパ節転移陽性乳癌に対しNACを施行し、00年から06年までにSLN生検を施行後、腋窩郭清を追加した85例を対象とした。[結果]SLNの同定率は69.4%であった。SLN同定例のうち、29例(49.1%)がSLN転移陽性であり、うち22例が非SLN転移を認め、有意差を認めた。またSLN転移陰性30例のうち6例に非SLN転移を認めた(偽陰性率:20%)。最終病理診断でリンパ節転移陽性例は62.4%に認められた。NAC後リンパ節転移陽性例の無再発生存率と生存率は陰性例と比較し、ともに有意差をもって低かった。[結語] 腋窩リンパ節転移陽性乳癌に対するNAC後SLN生検においてその同定率は低く偽陰性率は高い傾向にあることから、その適応は慎重を要すると考えられた。NAC後SLN転移陽性例は高率に非SLN転移を伴っており、リンパ節転移が残存した症例は予後不良であることが示唆された。
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