演題

ER陽性再発乳癌におけるESR1体細胞突然変異発現の臨床学的意義

[演者] 竹下 卓志:1
[著者] 大本 陽子:2, 指宿 睦子:1, 山本 豊:3, 岩瀬 弘敬:1
1:熊本大学乳腺・内分泌外科, 2:京都府立医科大学内分泌・乳腺外科, 3:熊本大学乳癌分子標的治療

【背景】近年、ER陽性の転移性腫瘍において、エストロゲン非依存性にERを活性化するESR1コドン537、538での体細胞突然変異が確認され、内分泌療法耐性化機序の一つとして脚光を浴びてきている。【対象と方法】2005年~2013年の間、当院で治療を行った再発乳癌51例中の55検体を対象とした。検体は再発・転移巣から生検され、digital PCR法にて体細胞突然変異の頻度を解析し、さらに臨床病理学的因子と比較検討した。【結果】ESR1突然変異は25検体(45%)で認められ、その内訳は、ESR1 Y537N; 12検体(48%)、D538G; 9検体(36%)、Y537C; 1検体(4%)、Y537N+Y537C; 2検体(8%)、Y537N+D538G; 1検体(4%)であった。ESR1突然変異は、若年齢 (P =0.048)、生検後内分泌療法に効果が認められない症例(P = 0.042)に有意に高頻度に認められた。【結論】ER陽性転移・再発乳癌症例でESR1突然変異を45%認め、その発現は、内分泌療法効果無効の予測因子となる可能性がある。
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