演題

早期乳癌に対するラジオ波焼灼治療の第II相試験

[演者] 井本 滋:1
[著者] 上野 貴之:1, 伊東 大樹:1, 伊美 建太郎:1, 宮本 快介:1, 北村 真奈美:1, 長嶺 信治:2, 位藤 俊一:3
1:杏林大学外科, 2:沖縄赤十字病院外科, 3:りんくう総合医療センター外科

早期乳癌に対するラジオ波焼灼治療(RFA)は有望な低侵襲治療である。まず乳房切除を伴うRFAのfeasibility studyを行い、病理学的完全腫瘍焼灼率は87%であった(Breast 2009;18:130-4)。次に切除を伴わないRFAの第II相試験を行った。対象は乳管内進展を伴わないセンチネルリンパ節転移陰性の浸潤癌で、LeVeen電極針によるRFAを施行した。Primary endpointは乳房変位率で、secondary endpointはQOLと乳房内再発である(目標30例)。約4年間にER陽性HER2陰性乳癌20例が登録された。腫瘍径は0.7-2.4cmであった。焼灼時間は4-24分で、有害事象は消炎鎮痛剤を要する疼痛のみであった。観察期間の中央値49ヵ月で全例健存中である。現在は、Cool-tip電極針による切除を伴わない多施設共同RFA第II相試験を進めている(UMIN000007342)。Primary endpointはRFA後1ヵ月での組織生検による病理学的完全焼灼率である(目標32例)。乳癌における非切除治療の近未来を展望する。
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