演題

根治性と整容性の両立を目指した乳癌手術としての乳頭温存乳房切除術

[演者] 櫻井 照久:1
[著者] 佐々木 恵理:1, 鈴間 孝臣:2, 梅村 定司:3, 吉村 吾郎:4, 櫻井 武雄:5
1:和歌山県立医科大学紀北分院外科, 2:串本有田病院, 3:紀和クリニック, 4:市立岸和田市民病院乳腺科, 5:さくらい乳腺クリニック

乳頭温存乳房切除術(NSM)は急速に増えつつある。しかしながら乳房切除とは異なりNSMは乳頭乳輪ならびに皮弁を温存する術式であり、乳頭壊死や皮弁壊死などの手術合併症や、乳頭乳輪再発、皮弁再発など腫瘍学的問題がある。我々はNSMを1978年より開始した。手術術式としてthick flap法を採用しており、乳頭全壊死の経験はない。これまで、NSMは無病生存、全生存において乳房切除術と同等であること、早期乳がん723例での乳頭乳輪再発は3.3%である等を報告している。thick flap法を採用しているため、比較的小乳房の症例に対してはNSM単独でも比較的良好な整容効果が得られている。皮膚切開は主に外側切開を採用しているが、皮膚と腫瘍が近接している症例では腫瘍直上の皮膚も切除している。NSM後の同時再建としてTE、広背筋皮弁、腹部遊離真皮脂肪片を使用している。本発表では、乳頭乳輪下処理、同時再建術、手術器具の工夫、乳頭の術後ケアにつき報告する。
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