演題

OP-219-7

低酸素環境における胃がん細胞の休眠とがん間質反応

[演者] 菊池 正二郎:1
[著者] 前山 義博:1, 川口 拓之:2, 仁和 浩貴:1, 小澤 りえ:1, 瀧井 麻美子:1, 吉田 佳世:1, 海辺 展明:1, 大嶋 勉:1, 竹村 雅至:1, 水野 直彬:3, 伊藤 浩:2, 大津 真:3, 笹子 三津留:1
1:兵庫医科大学上部消化管外科, 2:放射線医学総合研究所分子イメージング研究センター, 3:東京大学医科学研究所幹細胞治療センター

胃がん腹膜播種は術後数年で再発することも多い。その間がん細胞は休眠状態にあると考えられる。新しい細胞動態解析法と線維芽細胞を用いて低酸素環境における胃がん細胞周期と増殖の定量解析を行った。スキルス胃がん患者組織由来がん関連線維芽細胞(以下CAFs)と蛍光標識MKN45(低分化胃がん), HSC43(スキルス胃がん)を混合培養して増殖解析を行った。酸素濃度20%, 1%とも単独培養に比して接触性混合培養では1.1~2.5倍の増殖刺激を認めた。細胞間接触のない1%酸素の共培養ではがん細胞の増殖を認めなかった。MKN45, HSC43に細胞周期を可視化するfucci遺伝子を導入してG1-S期・G0期(赤色)とG2期(緑色)の継時的動態解析を行った。1%酸素環境では単独培養がん細胞はG2/MとG0期で細胞周期が停止していたが、CAFsとの混合培養では細胞増殖を認めた。低酸素環境においてCAFsは細胞間接触によって、がん細胞の休眠や増殖に影響を与えることが示唆された。
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