演題

OP-218-5

胃癌切除組織における肝細胞増殖因子(Hepatocyte growth factor)とc-Met発現の臨床的意義.

[演者] 伊藤 希:1
[著者] 辻本 広紀:1, 平木 修一:1, 野村 信介:1, 兼松 恭平:1, 山崎 健司:1, 原田 学:1, 永田 健:1, 青笹 季文:1, 山本 順司:1, 長谷 和生:1
1:防衛医科大学校外科

【背景】HGFは腫瘍増殖や血管新生に関与するc-Metのリガンドとして知られている。胃癌組織におけるHGFの発現やc-Met発現との関連については不明な点が多い。【方法】1998~2007年に、当院で胃癌原発巣の切除を行った171症例を対象に免疫組織化学染色を行い、癌組織・周囲間質でのHGF発現と胃癌組織でのc-Met発現および臨床病理学的因子と予後との関連を検討した。【結果】HGFは、癌組織内が51例(29.8%)、周囲組織内が106例(62.0%)で陽性であった。胃癌細胞でのc-Met発現は114例(66.7%)で陽性であった。A群:両方陽性、B群:HGF陽性、c-Met陰性、C群:HGF陰性、c-Met陽性、D群:両方陰性、で検討すると、 B群・D群でH. pylori (HP)感染が高度で 、予後はA群が最も不良であった。【考察】c-Met陽性症例では、慢性炎症を背景とし胃癌細胞や周囲組織からのHGFがautocrineあるいはparacrine的にHGF/c-Metカスケードを介して、増殖に関与している可能性が示唆された。
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