演題

OP-213-4

食道癌術後呼吸器合併症の早期予測に関する血清ACE2値測定の意義

[演者] 野村 信介:1
[著者] 辻本 広紀:1, 高畑 りさ:1, 平木 修一:1, 伊藤 希:1, 兼松 恭平:1, 永田 健:1, 原田 学:1, 山崎 健司:1, 青笹 季文:1, 山本 順司:1, 長谷 和生:1
1:防衛医科大学校外科

【諸言】今回我々はARDSで肺保護作用のあるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)に着目して食道癌術後に頻度の高い呼吸器合併症の発生予測について検討した.【対象と方法】当院での食道癌手術症例95例(2009.2月~2013.10月)を対象とし術前,術直後,POD1,POD3に血清ACE,ACE2値を測定しP/F ratioの推移,術後呼吸器合併症との関連についてretrospectiveに検討した.【結果】対象症例中ARDSを合併した症例が6例(6.3%),肺炎が26例(27.3%)であった. ACE2値は,術前化学療法施行例では術後有意に高値であった.術前腎機能障害例でも術後有意に高値であった.手術因子では,郭清領域(2領域/3領域)が3領域郭清例で有意に高値であった.ARDS併発例では,術直後のACE2値が有意に高く,また肺炎併発例では,術後有意に高値であった.周術期P/F ratioとACE2値の相関はみられなかった.【結語】周術期のACE2値の測定は,食道癌術後呼吸器合併症の早期診断マーカーとして有用であると考えられた.
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