演題

OP-212-7

食道癌術後の重篤な合併症は腫瘍学的予後不良因子である:Clavien-Dindo分類による術後合併症重症度評価の臨床的意義

[演者] 市川 寛:1
[著者] 小杉 伸一:1, 石川 卓:1, 番場 竹生:1, 羽入 隆晃:1, 平島 浩太郎:1, 加納 陽介:1, 田中 花菜:1, 日紫喜 万理子:1, 皆川 昌広:1, 小林 隆:1, 亀山 仁史:1, 坂田 純:1, 永橋 昌幸:1, 小山 諭:1, 若井 俊文:1
1:新潟大学消化器・一般外科

【目的】Clavien-Dindo (CD) 分類による食道癌術後合併症評価の臨床的意義を明らかにすること.【対象と方法】1985年から2008年までにR0食道切除を施行された胸部食道癌患者のうち在院死亡を除いた516名を,CD分類の最高Grade (G) を用いてA群 (G ≦ Ⅰ),B群 (G = Ⅱ),C群 (G ≧ Ⅲ) に分類し,比較検討した.【結果】5年無再発割合はA群が62%,C群が55% (調整ハザード比 [aHR] = 1.69, P = 0.01) であり,G ≧ Ⅲは術後再発の独立した危険因子であった.5年疾患特異的生存割合は,A群が66%,C群が59% (aHR = 1.54, P = 0.04)であり,G ≧ Ⅲは独立した予後不良因子であった.再発治療を施行した症例の割合は,A群の66%に対しC群は40%と低かった (P < 0.01).【結語】CD分類G-Ⅲ以上の術後合併症は再発の危険因子であり,治療の妨げになるため疾患特異的予後にも影響する.G-Ⅲ以上の術後合併症を防ぐことは,食道癌患者の予後改善に寄与する.
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