演題

OP-210-8

高齢者にも安全、かつ根治性の高い腹腔鏡下直腸固定術 ~ 手技と成績 ~

[演者] 井上 由佳:1
[著者] 硲 彰一:1, 兼清 信介:1, 新藤 芳太郎:1, 中尾 光宏:1, 吉野 茂文:1, 岡 正朗:2
1:山口大学消化器・腫瘍外科, 2:山口大学

当科の直腸脱根治術の手技・治療につき報告する.対象は腹腔鏡下直腸固定術を施行した35例.手技:通常の直腸癌手術と同様の手順で直腸背側まで授動を行う.直腸左右の腹膜は固定のために少し広めに切除する.下腹神経は温存.腹膜翻転部付近の腹膜をコイル式ステイプラーで左右に3ヶ所ずつ第1~2仙骨に固定する.肛門括約筋縫縮は施行せず.女性/男性:29 / 6人,平均年齢:72.9歳.平均手術時間:177.0分,平均術後在院日数:7.7日.術後合併症は腹壁瘢痕ヘルニアを1例,術後再発は1例認めた.術後にコントロール可能な便秘を15%に認めた.側方靭帯切離の有無と便秘発症に関連は認めず.術後便失禁は15%に認めたが手術加療を要した症例はない.腹腔鏡下直腸固定術は安全で根治性の高い術式で高齢者にも安全に施行できると考えられた.側方靭帯の切離と術後便秘発症とに関連は認めなかったが更なる検討が必要である.術後便失禁は15%のみで一期的な肛門縫縮は必要ないと考えられた.
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