演題

OP-203-5

術前化学療法による周術期BNP値への影響−肺癌術後合併症リスクとの関連−

[演者] 野尻 崇:1
[著者] 竹内 幸康:2, 前田 元:2, 細田 洋司:3, 徳留 健:3, 新谷 康:1, 井上 匡美:1, 南 正人:1, 宮里 幹也:3, 寒川 賢治:3, 奥村 明之進:1
1:大阪大学呼吸器外科, 2:国立病院機構刀根山病院呼吸器外科, 3:国立循環器病研究センター研究所生化学部

目的;術前化学療法(化療)が周術期BNP値に与える影響について、基礎実験結果も含めて考察すること。対象と方法;術前化療(−)連続80例と、術前化療(+)連続16例について、周術期BNP値を測定し、術後合併症との関連について検討。結果及び考察;術前化療(−)群のうち、合併症発生群では、非発生群と比べ、周術期BNP値は有意に高く、術前化療(+)群では全例、BNP値の有意な変動を認めなかった。基礎実験として、8週齢マウスにシスプラチン投与を行うと、心筋BNPmRNAの発現が有意に低下した。BNP-KOマウスでは心臓ホルモンの心血管保護効果が発揮されず、早期に心血管死に至る。今回の結果は、白金製剤によるBNP分泌障害が、術後合併症の発生を助長させている可能性が示唆された。結語;術前化療例では、周術期BNP値が低下する為、合併症発生リスクの評価指標として適切でなく、かつ合併症発生リスクを増大させる一因である可能性が示唆された。
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