演題

OP-201-1

大腸癌における「低分化胞巣」に基づく新しい組織学的grade分類の意義に関する多施設研究

[演者] 上野 秀樹:1
[著者] 金光 幸秀:2, 石黒 めぐみ:3, 関根 茂樹:4, 谷口 浩和:4, 伊藤 栄作:5, 神藤 英二:1, 梶原 由規:1, 島崎 英幸:6, 山本 順司:1, 長谷 和生:1
1:防衛医科大学校外科, 2:国立がん研究センター中央病院大腸外科, 3:東京医科歯科大学大腸・肛門外科, 4:国立がん研究センター中央病院臨床検査部病理, 5:東京医科歯科大学病理部, 6:防衛医科大学校検査部病理

単一施設での検討結果に基づき、「低分化胞巣」を基準とするgrade分類(GradePDC)には腫瘍分化度に基づくgrade分類やstage分類とは独立した意義があることを報告したが(Am J Surg Path 2012)、この検証を別の2施設におけるStage I~III大腸癌771例において行った。【結果】GradePDC別の5年生存率はG1:95%、G2:84%、G3:71%であり(P<0.0001)、腫瘍分化度に基づくGrade分類より良好に予後を分別した。多変量解析にて、GradePDCはStage分類と共に独立した予後因子として選択された。GradePDCは、Stage II、III症例の予後を各々有意に分別し、その予後分別能(AIC値1599.2、c-index 0.670)は、stage分類(同1603.1、0.667)よりも良好であった。【結語】GradePDCの予後分別能は従来のgrade分類を凌ぎ、stage分類とは独立した意義を有することより、実用性の高い個別化治療指針となる可能性がある。
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