演題

OP-198-5

Stage IV胃癌における好中球・リンパ球比の予後側因子としての検討

[演者] 権田 憲士:1
[著者] 佐藤 雄:1, 柴田 昌彦:1
1:埼玉医科大学国際医療センター消化器病センター内科

癌における炎症の関与は予後に関して重要とされ、今回Stage IV 胃癌における化学療法前の好中球・リンパ球比(neutrophil to lymphocyte ratio: NLR)の有用性を検討した。対象はStage IV 胃癌89例。初診時のNLRを高値群(n=42)と低値群(n=47)に分け(cut off値3)、臨床病理学的因子、全生存期間との相関関係を検討した。深達度が深く、遠隔転移がある症例では、有意にNLRが高値だった。全生存期間はNLR高値群が有意に予後不良であった。NLR高値群は、prealbmin、Retinol binding proteinといったrapid turnover protein値と有意に負の相関を示し、CRPとは有意に正の相関を示した。Stage IV 胃癌全症例に対しTS1+CDDP療法を行い、治療効果はNLR値が高値群では低値群に比して有意にPR例が少なく、PD例が多かった。Stage IV 胃癌における術前化学療法前NLRは、胃癌における進行度、宿主の栄養、予後のみならず化学療法の効果におけるバイオマーカーとして有用である。
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