演題

OP-194-6

頭側アプローチに基づいた腹腔鏡下残胃癌手術

[演者] 林 秀樹:1
[著者] 羽成 直行:2, 郡司 久:2, 加野 将之:2, 武藤 頼彦:2, 松原 久裕:2
1:千葉大学フロンティア医工学センター, 2:千葉大学先端応用外科

【はじめに】腹腔鏡下の「頭側アプローチ」によるリンパ節郭清法は,従来の「手前から奥へ」進める方法とは逆の革新的な一面をもつ.組織を尾側に牽引することで郭清を進めるため,内臓脂肪が多い症例や癒着等により従来法の難しい症例に有効と考えられる.残胃癌症例に対して本法を採用し,容易に手術が可能であったので報告する.【方法】81歳男性.B2法にて再建され,吻合部は強固に膵に癒着していた.まず,吻合部のやや頭側で胃結腸間膜を切開,網嚢を温存しつつ脾に流入する血管を露出し,短胃動脈をすべて根部で切離,末梢から脾動脈本幹に向け剥離を行った.食道を切離後,頭側から残された網嚢腔をメルクマールとして9,11pを郭清,この後吻合部の癒着を剥離し,8a~11dの郭清,左胃動静脈の切離を行った.【結果と考察】本アプローチにより癒着を有する残胃癌症例においても,癒着解除前に郭清の大半を終了することができ,有用なものと考えられた.
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