演題
OP-191-4
当科における小児潰瘍性大腸炎手術例の検討 |
【目的】小児期のUC手術症例について検討した。【対象】2000年以降当科で経験したUCの全手術症例285例のうち、小児期(17歳未満)の手術症例13例(手術時平均年齢15.2歳)に関して検討した。【結果】対象症例の病変部位は全例で全大腸炎型であった。待期手術例が5例、緊急手術例が8例。手術適応は重症例が最も多く、その他に難治、ステロイド離脱困難、出血、中毒性巨大結腸症などであった。術式は3期分割手術が11例(うち用手補助下腹腔鏡手術:HALSが9例、腹腔鏡下手術1例、小開腹手術1例)、2期分割手術が2例(HALSが1例、腹腔鏡下手術1例)であり、全例でIAAを施行された。術後合併症としてはイレウス、pouchitis、腸炎等が認められた。排便回数は5(3-10)回、soilingは多くの症例で認められなかった。【結論】小児のUCに対するIAAの手術成績は良好であると考えられた。