演題

SY-11-7

椎体浸潤肺癌の切除成績;自家成績を含む多施設データのupdateから

[演者] 呉 哲彦:1
[著者] 横見瀬 裕保:1, 松浦 奈都美:1, 笠井 由隆:1, 奥田 昌也:1, 中野 淳:2, 後藤 正司:1, Ste'phane Collaud:2, Shaf Keshavjee:2, Thomas K Waddell:2
1:香川大学呼吸器・乳腺内分泌外科, 2:University of Toronto

【目的】椎体浸潤を伴う非小細胞肺癌 (NSCLC)では手術にいたる例は希少で,成績も限られた施設から報告があるのみである。当科では2001年から6例の症例に導入療法後手術を行い5年生存率は67.7%であった。今回適切な手術適応の検討を目的に、カナダのグループによる文献のレビューと,それに基づく多施設のデータ及び予後のupdate調査に参加したのでこの結果を報告する。【 方法】カナダのチームが中心となりMEDLINEのPubMed検索にて2012年までの英、仏、ドイツ語文献134件の内、条件(症例数<4例、case report,intralesional resectionは除く)に合う6本の著者に成績のupdateを依頼した。解答のあった4施設(カナダ、日本、フランス、ドイツ)につき成績をまとめた。【 結果】椎体切除は全部で135例に行われておりMedian ageは 57歳であった。導入療法は85例(63%)に行われ (chemotherapy /radiotherapy /chemoradiation : 32/1/52例),adjuvant療法は70例(52%)に行われた (chemoterapy / radiotherapy / chemoradiation:16/22/32例)。全例で椎体含む病変のen-bloc な切除が行われ、これに伴う肺切除はsublobar / lobar / pneumonectomy:15 / 118 / 2例であった。椎体の切除形式はpartial / hemi / total vertebrectomy: 18 / 94 /23例。切除マージンはR0 / R1 / R2 : 120 / 12 /3例 であった。Median follow upは26か月でoverall survival (OS)は3 / 5 / 10年 : 57 / 43 / 27%.単変量解析ではR0 resectionが唯一の有意な予後因子であり(R0 vs R1/R2, P<0.001) その他の因子(age, histology, pT/pN, type of induction/adjuvant treatment, type of lung/spine resection)では有意差は認めなかった。【結語】椎体浸潤を伴うNSCLCにおいても手術により良好な成績が期待できる。患者ならびに治療法の選択には完全切除が可能となる術式、治療の計画が必要である。
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