演題

OP-184-5

術中希釈式自己血貯血が胸部大動脈手術の血液凝固・線溶障害に及ぼす影響

[演者] 鈴木 亮:1
[著者] 美甘 章仁:1, 小林 峻:1, 工藤 智明:1, 蔵澄 宏之:1, 高橋 雅弥:1, 白澤 文吾:1, 濱野 公一:1
1:山口大学器官病態外科・心臓外科

【目的】低体温循環停止を伴う胸部大動脈手術患者において、術中希釈式自己血貯血法が血液凝固・線溶障害を改善させるか。【方法】2012年から2014年までの胸部大動脈人工血管置換術症例を無作為に術中希釈式自己血貯血法施行群(A群)と非施行群(N群)の2群に分けた。A群では手術開始と共に貯血を開始し、人工心肺終了後に返血した。返血後は必要に応じ他家血輸血も行った。N群では貯血は行わず、人工心肺終了30-60分後から必要に応じ他家血輸血のみを行った。【結果】術中赤血球輸血量、新鮮凍結血漿量はA群で有意に少なかった。手術開始時と比較し、人工心肺終了時のPT-INR、APTT/APTT-c、Fib、AT3は、両群で有意に延長・低下したが、自己血を返血したA群では有意に改善した。両群とも在院死は認めず、全例軽快退院した。【結語】術中希釈式自己血貯血法は他家血輸血を使用することなく血液凝固・線溶障害を改善させ、他家血輸血量を有意に減少させた。
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