演題

OP-175-2

剥離断端の観点からみた進行下部直腸肛門管癌における括約筋間直腸切除術(ISR)の適応についての検討

[演者] 梶原 由規:1
[著者] 上野 秀樹:1, 神藤 英二:1, 識名 敦:1, 久保 徹:1, 深澤 智美:1, 末山 貴浩:1, 阿尾 理一:1, 米村 圭介:1, 白石 壮宏:1, 関澤 明徳:1, 瀧端 康博:1, 山本 裕之:1, 山本 順司:1, 長谷 和生:1
1:防衛医科大学校外科

進行下部直腸肛門管癌の括約筋間直腸切除(ISR)の適応決定の為,連合縦走筋以深への腫瘍浸潤(CLM浸潤)危険因子を検討.方法:腹会陰式直腸切断術を施行した進行下部直腸癌肛門管癌150例で1)CML浸潤の有無,2)歯状線から腫瘍下縁までの距離,3)腫瘍肛門側粘膜下層における低分化胞巣(PDC:5個以上の癌細胞で構成された腺管を形成しない癌胞巣,対物20倍視野でPDCが5個以上をPDC陽性と判定)を評価.結果:全症例中45例(30.0%)にCLM浸潤あり.60才未満(p=0.030),肉眼型浸潤型(p=0.046),腫瘍下縁が歯状線より1㎝未満(p<0.0001),腫瘍壁深達度T3以深(p=0.0024),PDC陽性(p=0.0062)はCLM浸潤が高率.多変量解析で,腫瘍下縁の位置が歯状線から1㎝未満,腫瘍深達度T3以深,PDC陽性の3因子が独立したCLM浸潤危険因子であり,因子数増加に伴いCLM浸潤率は有意に高値(p<0.0001).結語:CLM浸潤危険因子を2因子以上有する症例では,高率にCLM浸潤を認める為,ISRの適応判断を慎重にすべき.
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