演題

OP-173-7

大腸癌切除例における深部静脈血栓症の術前危険因子の検討

[演者] 杉政 奈津子:1
[著者] 大田 貢由:1, 諏訪 宏和:1, 樅山 将士:2, 石部 敦士:2, 渡邉 純:3, 渡辺 一輝:4, 市川 靖史:5, 國崎 主税:1, 遠藤 格:2
1:横浜市立大学市民総合医療センター消化器病センター, 2:横浜市立大学消化器・腫瘍外科, 3:横須賀共済病院外科, 4:NTT東日本関東病院外科, 5:横浜市立大学がん総合医科学

【目的】大腸癌切除例における術前静脈血栓症(VTE)の発生頻度と危険因子の検討を行った.【対象】当科で行った大腸癌手術308例でVTEと臨床学的因子との関連をretrospectiveに検討した.【結果】全308例の平均年齢は72.1歳,男性179例,女性129例,結腸癌215例,直腸癌93例であった.DVTを31例(10.1%)に認めた.術前臨床因子の検討でDVT群では有意に女性が多く平均年齢が高かった.直腸癌・喫煙者はDVTを多く認めた.術前Ddimer平均値はDVT群で高い傾向にあった.DVT群のうち6例はDdimer正常値であった.心疾患合併・抗凝固薬内服例ではDVT発生は有意に少なかった.ロジスティック解析で高齢,女性,喫煙がVTEの危険因子であった.【結語】大腸癌術前患者の10.1%にDVTを認めた. Ddimer値正常でもDVTを有する症例を認め,Ddimerのみによるスクリーニングでは不十分の可能性がある.上記の危険因子を有する症例では術前の下肢静脈超音波検査が有用と考える.
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