演題

SY-10-1

Damage control surgeryのconventional conceptとnew concept

[演者] 今 明秀:1
[著者] 野田頭 達也:1, 吉村 有矢:1, 丸橋 孝昭:1
1:八戸市立市民病院救命救急センター

Damage control surgery の3段階は1Abbreviated treatment(初回手術は簡略化した迅速な止血手術) 2生理学的機能の回復3planned reoperation。Abbreviated treatmentの適応は死の三徴、大量出血による重篤なショック、輸血に対する反応性、予定している手術操作で予想される出血量と準備できる輸血量、他部位の重篤な外傷、酸素化障害、手術スタッフなどの問題が判断材料となる。Abbreviated treatmentの目的は蘇生的止血術であり、時間が救命の重要な要素である。CT省略、大動脈遮断、O型緊急輸血、救急室開腹手術、trauma laparotomyで時間を節約する。大動脈遮断には鼠径部から大動脈閉塞バルーンを入れる方法と、緊急左開胸する方法がある。腹部外傷手術のルールは、優先順位①止血②損傷部検索③汚染のコントロール④修復、を順守することである。肝損傷のAbbreviated treatment のconventional conceptとして、Pringle法を行い、鎌状間膜をすばやく切離する。肝周囲タオルパッキングに先立って、両手で肝損傷部が縮まるように圧迫止血をする。圧迫が有効な方向にタオルを入れる。肝周囲パッキングの注意とこつは肝臓の割れ目が縮まるようにタオルを入れる。過剰な圧でパッキングすると肝壊死をひき起こす。肝損傷のAbbreviated treatmentの new conceptとして、術者に経験があるなら確実に短時間に実行できる止血法を選択する。肝縫合は針付吸収糸または血管縫合糸とフェルトを用いて損傷部を合わせるようにマットレス縫合する。挫滅部位が大きい場合は大網を充填させて縫合する。鎌状間膜部で大きく割れている場合は、resectional debridementが早い。腹部Abbreviated treatmentの閉創は、abdominal compartment syndromeになる危険があるためopen abdomen managementとする。肝周囲パッキング後にopen abdomen management状態でIVRを行う。第2段階は生理学的機能の回復で死の三徴を補正する。死の三徴から復活したらplanned reoperationに入る。24~72時間に2回目の手術を行うことが多い。止血タオルを除去し、消化管再建を行う。可能であれば定型的閉腹を試みる。
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