演題

OP-164-5

低温酸素化体外灌流における水素ガスの肝保護効果

[演者] 石川 隆壽:1
[著者] 深井 原:2, 島田 慎吾:1, 若山 顕治:1, 後藤 了一:1, 木村 太一:3, 大澤 郁郎:4, 山下 健一郎:2, 嶋村 剛:5, 武冨 紹信:1
1:北海道大学消化器外科I, 2:北海道大学移植外科, 3:北海道大学病理学分子病理学分野, 4:東京都健康長寿医療センター研究所, 5:北海道大学臓器移植医療部

背景:我々は冷保存肝に対する再灌流時水素ガス(H2)の有効性を報告したきたが,低温酸素化灌流(HOPE)におけるH2の併用効果は明らかではない.目的: 冷保存後のHOPEにおけるH2投与の併用効果を明らかにする.方法:ラット肝を実験群の如く処置後に単離肝灌流装置で37℃,90分再灌流した.UW群; UW液中で48時間冷保存(48hCS),UW-MPS群; 48hCS後UW-MPS液で1時間HOPE, HTK群; 同,HTK液でHOPE,HTK-H2群; 同,H2飽和HTKを4%混ぜたHTK液でHOPE.正常群:肝摘出後直ちに再灌流.結果:HTK+H2群はUW群と比し再灌流後に門脈抵抗,酸素消費率,胆汁産生量,組織障害(HE染色)が改善された.HTK,UW-MPS群ではUW群と比し門脈抵抗,酸素消費率は改善したが,胆汁産生量は減少した.HOPEは再灌流時の微小循環,好気代謝を改善したが,臓器機能を改善するとは限らなかった.結語:冷保存後のHOPEにおいてH2は肝微小循環を改善し,修復効果を増強させることが示唆された.
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