演題

OP-163-6

リツキシマブのB細胞抑制効果に対するFcγR一塩基多型の影響

[演者] 坂井 寛:1
[著者] 田中 友加:1, 清水 誠一:1, 田澤 宏文:1, 井手 健太郎:1, 広瀬 貴行:1, 佐々木 由布:1, 大平 真裕:1, 田原 裕之:1, 石山 宏平:1, 尾上 隆司:1, 田代 裕尊:1, 大段 秀樹:1
1:広島大学消化器・移植外科

リツキシマブ(RTX)は免疫担当細胞のFcγレセプター(FcγR)と結合しB細胞が除去される。FcγR IIaとIIIaには一塩基多型(SNP)が存在しイムノグロブリンとの親和性が異なる。そこでABO血液型不適合肝移植レシピエントに対するRTXのB細胞抑制効果とFcγR IIa/IIIa SNPとの関連を解析した。RTX投与後早期の末梢血B細胞は全例で検出されなかった。しかしRTX高親和性のHH症例ではR-carrierに比べB細胞と総IgMの回復が遅かった。総IgG値はFcγR SNPによる差を認めなかったが、HH症例ではより多量の免疫グロブリン投与を要し、IgG産生がより抑制されていると考えられた。菌血症発症率と生存率はHH症例が不良であった。RTX低親和性のFcγR IIIa はSNPによる総IgM/IgGの格差は認めなかったが、IgG3低親和性のF-carrierは菌血症の発症率が高かった。 FcγR SNPはRTXの末梢血B細胞除去効果への影響は認めなかったが、総IgG/IgMの回復や感染症発症率に影響すると考えられた。
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