演題

OP-161-1

脂肪肝は肝星細胞の活性化を通し、肝細胞癌の進展を促進する

[演者] 御厨 美洋:1
[著者] 田代 裕尊:1, 黒田 慎太郎:1, 小林 剛:1, 橋本 昌和:1, 大段 秀樹:1
1:広島大学応用生命科学部門外科

脂肪肝関連HCCは近年増加傾向にある。一方転移性肝腫瘍の進展やHCC発癌において活性化肝星細胞の関与が示唆されている。そこで、脂肪肝におけるHCCの特徴と脂肪肝関連HCCにおける星細胞の関与を検討した。まず正常肝ラット脂肪肝ラットにHCCを投与した。脂肪肝ラットでは正常肝ラットに比べ高い生着率を認めた。次に正常肝ラットおよび脂肪肝ラットより肝星細胞を分離した。脂肪肝由来星細胞(FLHSC)は正常肝由来星細胞(NLHSC)に比べ有意にHCCの遊走能・増殖能を促進した。FLHSCはNLHSCに比べ、VEGF・TGF-βを多く分泌し、さらにHCCとの混合培養にてIL-1αおよびMMP-9を多く分泌していた。ヌードラットに対するHCC細胞株皮下投与モデルにおいても、FLHSCは、HCCの増大を促進した。ROCK阻害剤Y-27632はFLHSCのHCC促進作用を減弱させた。、以上より脂肪肝はHCCの進展を促進する環境を有し、その一つとして星細胞の活性化が関与していることが示唆された。
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