演題

OP-160-8

肝細胞癌における血清中leukocyte cell-derived chemotaxin 2(LECT2)の臨床的意義

[演者] 岡部 弘尚:1
[著者] 林 洋光:1, 別府 透:1, 新田 英利:1, 坂田 和也:1, 坂本 慶太:1, 東 孝暁:1, 橋本 大輔:1, 近本 亮:1, Tsung Allan:2, Monga Satdarshan:3, 馬場 秀夫:1
1:熊本大学消化器外科, 2:ピッツバーグ大学外科, 3:ピッツバーグ大学病理学

【目的】肝細胞癌(HCC)において、βCateninのmutationは全症例の20-30%を占め、腫瘍の分子生物学的特性を分類する上で非常に重要な指標となる。LECT2は肝細胞特異的に産生されるサイトカインであり、βCateninの標的因子である。今研究では血清LECT2(sLECT2)値が腫瘍のβCatenin mutationを反映するバイオマーカーとなりうるかを検討した。【方法】肝切除を施行されたHCC症例54例、慢性肝炎/肝硬変(CH/LC)症例15例、健常者(HV)11例を対象として術前sLECT2値をELIZA法にて測定した。【結果】Mutationを有する症例(8例)のsLECT2値は、Mutationを有さない症例と差を認めなかった(54.3 vs 54.3 ng/mL)。HCC例全体のsLECT2値は、非HCC症例と比較して有意に高値で、診断マーカーとしての有用性は感度59.3%、特異度97%であった。【結論】sLECT2は腫瘍の分子生物学的特性との関連は認めなかったものの、診断マーカーとして有用である可能性がある。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版