演題

SY-8-4

肝細胞癌に対する系統的亜区域切除の基本手技:肝実質離断法と亜区域の同定法について

[演者] 長谷川 潔:1
[著者] 宮田 明典:1, 山本 訓史:1, 山下 俊:1, 國土 貴嗣:1, 工藤 宏樹:1, 河野 義春:1, 山口 教宗:1, 進藤 潤一:1, 竹村 信行:1, 有田 淳一:1, 赤松 延久:1, 金子 順一:1, 青木 琢:1, 阪本 良弘:1, 菅原 寧彦:1, 國土 典宏:1
1:東京大学肝胆膵外科

経門脈的に微小転移巣が広がるHCCの性質を考慮し、担癌門脈域を除去する系統的亜区域は安全性と根治性を同時に確保できる点で有用である。本術式のポイントは術中の正確な亜区域の同定と肝実質離断の2点である。亜区域の同定にはエコーガイド下に目標門脈枝を穿刺し、インジゴカーミンを注入するのが標準手法だが、最近はICG蛍光法も適宜採用している。肝離断はclamp crushing法で肝実質を破砕・除去し、残った索状物を結紮するか、何らかのsurgical deviceで処理し、区域境界の肝静脈を長軸方向に露出させる。当科の系統的切除の実際をビデオで供覧する。1994-2008年、初発単発5cm以下のHCCに対し、156例の系統的亜区域切除を行ったが、手術関連死はゼロで、5年再発率と5年生存率はそれぞれ57%/82%と同条件の96例の非系統的切除の75%/72%にくらべ、有意に良好だった。
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