演題

OP-158-2

膵頭十二指腸切除術後SSIに対する胆道内細菌保菌の影響

[演者] 木下 正一:1
[著者] 庄 雅之:1, 山田 高嗣:1, 野見 武男:1, 赤堀 宇広:1, 山戸 一郎:1, 北東 大督:1, 安田 里司:1, 尾原 伸作:1, 長井 美奈子:1, 中島 祥介:1
1:奈良県立医科大学消化器・総合外科

【目的】手術時の胆道内細菌保菌が膵頭十二指腸切除術(PD)後SSIに及ぼす影響について検討. 【対象/方法】2013年5月から1年間に施行したPD59例.術中,胆管切離断端より吸引採取した胆汁を提出した.【結果】(I)PD後SSI: SSIは11例(18.6%)に発生.SSI陽性例は術後在院期間が有意に長かった(25.8日 vs 15.6日, P=0.0013).多変量解析で正常膵(P=0.015),手術時間(P=0.027)および胆道内保菌 (OR 8.918(95%CI 1.448-54.92), P=0.018)が各々独立したSSIリスク因子であった.(II)保菌リスク: 胆道内保菌は27例(45.8%)に認めた.術前胆道ドレナージ例は保菌群に有意に多かった(85% vs 28%, P<0.001).(III)腹腔ドレーン培養の検討: 保菌群の9例(30%)で腹腔ドレーン培養が陽性で,いずれも術当日胆汁培養と同菌種であった.【結語】保菌胆汁による腹腔内汚染がPD後SSI発生原因の一つと考えられた.とくに術前胆道ドレナージ例について,術中の胆汁汚染に留意すべきと示唆された.
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