演題

OP-154-5

切除可能および境界膵癌に対する術前化学(放射線)療法の意義

[演者] 新地 洋之:1
[著者] 前村 公成:2, 又木 雄弘:2, 蔵原 弘:2, 樋渡 清司:2, 飯野 聡:2, 迫田 雅彦:2, 上野 真一:3, 高尾 尊身:4, 夏越 祥次:2
1:鹿児島大学保健学科, 2:鹿児島大学腫瘍制御学乳腺・内分泌外科, 3:鹿児島大学臨床腫瘍学, 4:鹿児島大学フロンティアサイエンス研究推進センター

切除可能膵癌(PR膵癌)および境界膵癌(BR膵癌)の術前化学療法(NAC)および術前化学放射線療法(NAC-RT)の効果について検討した。術前治療を受けた40例(PR膵癌17例、BR膵癌23例)を対象。NAC を14例に、NAC-RTを 26例に行った。PR膵癌およびBR膵癌の切除率は各々76%(13/17)、17%(4/23)であり、BR膵癌で著しく低率であった。BR膵癌の非切除理由は、遠隔転移出現7例、局所増大11例であり、さらなる強力な術前治療の開発が望まれる。切除17例中、最終病理診断にて12例(71%)にダウンステージが得られた。組織学的リンパ節転移は4例(24%)のみで,Evans分類にて4例(24%)にIIb以上の原発巣の組織学的効果を認めた。17例中6例(35%)に再発を認めており、再発部位は腹膜播種3例、リンパ節再発3例であった。4例死亡(3例癌死、1例他病死)し、13例が生存中である。以上、術前治療の恩恵を受け、予後が向上している症例が存在する可能性が示唆された。
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