演題

OP-152-6

術前疑診のない潜在性胆嚢癌の検討

[演者] 田村 晃:1
[著者] 大塚 由一郎:1, 土屋 勝:1, 石井 淳:1, 片桐 敏雄:1, 前田 徹也:1, 久保田 喜久:1, 木村 和孝:1, 吉田 公彦:1, 白鳥 史明:1, 島田 英昭:1, 金子 弘真:1
1:東邦大学医療センター大森病院消化器外科

術前疑診もなく摘出検体の病理報告で診断された潜在性胆嚢癌症例8例(8/1192例、0.67%)について検討した。画像検査では、6例が結石・胆泥により胆嚢内腔が占拠されていたが、壁の不整や破壊像など悪性を示唆する所見や、合流部異常等の指摘も見られなかった。術中所見では1例を除き、他7例は肉眼的に悪性を示唆する所見はなく胆道造影を4例、胆嚢分割切除を1例に施行した。深達度はm:5例、ss:3例でss癌に対し追加切除としたが、2例は再手術後1年以内に死亡し、残る1例とm癌5例は無再発生存中である。潜在性癌の多くが摘出検体の肉眼的所見でも悪性が示唆されず、術前疑診は困難と考えられた。胆道造影や胆嚢分割切除の選択は、安全で確実な手術を目指した手技であり否定できない手技と考えられた。胆嚢癌においては診断精度の向上と新たな診断法の開発が期待されるが、現状では手術の際、常に潜在性癌の可能性を念頭におくことが肝要であると考えられた。
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