演題
OP-149-5
当科で経験したSolid-pseudopapillary neoplasm 切除症例の検討 |
【目的】Solid-pseudopapillary neoplasm (SPN) 切除症例の治療成績について検討する。【方法】1997年から2014年の間に当科で手術を行ったSPN11例を対象とした。【結果】女性6例、男性5例、平均年齢44歳であった。発生部位は膵頭部2例、体部5例、尾部4例、平均腫瘍径は34.3 mm (12-123)であった。発見契機は疼痛が5例、心窩部膨満感が1例、超音波検査による発見が4例、PETによる発見が1例であった。直近の5例には超音波内視鏡下穿刺吸引組織診(EUS-FNA)を行い、4例がSPNと診断可能であった。施行術式は尾側膵切除8例(腹腔鏡手術3例)、PpPD1例、腹腔鏡補助下十二指腸温存膵頭切除術1例、腹腔鏡補助下膵中央切除術1例であった。遠隔転移、リンパ節転移は全例認められず、再発も無かった(観察期間中央値27ヶ月)。【まとめ】SPNは最近ではEUS-FNAによる正確な術前診断がされてきており、鏡視下手術や機能温存手術などが選択されるようになってきた。