演題

SY-7-2

左側肝切除の胆管切離限界点を超えて

[演者] 吉川 潤一:1
[著者] 白潟 義晴:1
1:兵庫県立尼崎病院外科

【はじめに】北回りの胆管右後枝の切離限界点は、左葉切除(LH)で門脈前後枝分岐部(Ppoint)左縁、左3区域切除(LTS)でPpoint右縁とされる。【動画症例】右後枝は左肝管合流型だが肝右側では北回りで通常解剖と同様。腫瘍は左肝管主体で左肝管と右後枝を閉塞し中肝静脈を圧排。腫瘍進行が早いこと、腫瘍は前枝へは及ばず後枝へ及ぶこと、肝容量は後区域20%かつ前区域47%、後区域は黄疸肝だが前区域は正常肝、以上から門脈塞栓およびLTSは不適切で前区域を温存する術式での早急な切除が最適と判断。拡大LH兼尾状葉切除を予定し、最大切除は前区域温存3区域切除兼尾状葉切除とした。手術ではPpoint左縁で右後枝を切離するも術中病理診断でCIS~ fmの断端陽性。LHだが門脈引下げ法によりPpoint右縁を超えて右後枝を追加切除し根治術となった。【おわりに】胆管切離限界点に関して再考の余地がある。定型術式よりも根治的かつ安全性が高い術式が存在する場合がある。
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