演題

OP-145-1

左A3出血~致命傷としないための対策と対処~

[演者] 伊藤 宏之:1
[著者] 中山 治彦:1, 西井 鉄平:1, 古本 秀行:1, 伊坂 哲哉:1
1:神奈川県立がんセンター呼吸器外科

左A3は,左肺動脈の最初の分枝であり,太く血流が多い.主肺動脈からの距離が短いため,ひとたび出血した際には遮断も容易ではなく,Artery of sorrowと別名が付けられるほどである.術中に出血を来した際は,圧迫しつつ開胸創を前方に大きく広げ,左PA中枢部を剥離、確保する必要がある.しかしあらかじめ剥離ができていない状況でA3出血を来した際には,非常な困難に直面することになる.解剖学的な困難さと精神的な余裕の無さから,拙速な手技を招きやすく,左主肺動脈の二次損傷は致命的となる.そのため当施設においては,原発肺癌で左上葉切除+縦隔リンパ節郭清を予定した際には,#4L,5,10のAP windowの郭清を先行することを若手医師に教育している.これにより左主肺動脈の確保が容易になり,また各分枝処理の際に肺動脈にかかる緊張が少なくすることができ,かつ手術時間が延長することはない.本方法が有効であった症例をビデオで提示する.
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