演題

甲状腺未分化癌の死亡原因から考察される病状説明のあり方

[演者] 小野 真由:1
[著者] 大場 崇旦:1, 家里 明日美:1, 福島 優子:1, 花村 徹:1, 伊藤 勅子:1, 金井 敏晴:1, 前野 一真:1, 伊藤 研一:1
1:信州大学乳腺内分泌外科

甲状腺未分化癌は固形癌の中では最も予後不良とされ,時に大量出血や窒息など,頸部で増大した腫瘍が直接死因となる.当院の甲状腺未分化癌症例の臨床経過と死亡原因を解析した.【結果】1986年から2014年8月までに当院で診療を行った甲状腺未分化癌症例は68例で,確認可能な64例全例が死亡していた.平均生存期間は187±299日で,1年以上の生存例は6例のみであった.死因別では5例に大量出血を認め,その全例が根治的切除不能で,放射線化学療法が施行されていた.5例中4例は,腫瘍の動脈浸潤が原因と考えられる大量出血にて死亡しており,CTでの腫瘍内もしくは気管周囲の壊死・膿瘍形成所見を認め,2例で大量出血前から複数回の少量の出血が認められていた.【考察】未分化癌において,画像での動脈浸潤所見に加え,腫瘍の壊死所見や経過中の出血を認める場合,大量出血を生ずる可能性が高いと考えられ,患者・家族への十分な病状説明が必要である.
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