演題

緩和医療における術前栄養状態を重視した外科治療の意義

[演者] 廣野 靖夫:1
[著者] 木村 洋平:1, 藤本 大裕:1, 森川 充洋:1, 小練 研司:1, 村上 真:1, 前田 浩幸:1, 五井 孝憲:1, 飯田 敦:1, 片山 寛次:2, 山口 明夫:1
1:福井大学第一外科, 2:福井大学がん診療推進センター

【目的】緩和手術は合併症や侵襲で予後に影響があってはならないが術前状態もばらつきがある.術前栄養指標から緩和手術を行うべき対象を探った.【方法】2006年から2013年までに当科にて緩和手術を施行した悪性腫瘍136名.栄養評価指標として小野寺のPrognostic Nutritional Index(PNI)を用いた.【結果】初発97例と再発39例で予後の差無し.減量手術9例,人工肛門造設術53例,バイパス術74例.術後中央生存期間は163日.縫合不全2例は全てPNI40未満.術後の化学療法の有無で有意な予後の差を認め,両群のPNIにも有意差あり.緩和手術後30日以内の死亡例は全てPNI40未満.60日以内の死亡例の88.9%もPNI40未満.逆に術後半年から1年生存した症例の66.7%はPNI40以上.さらに1年以上の生存例の88.9%はPNI40.PNI45以上は2か月以上,PNI50以上は5か月以上全例生存.【結語】小野寺のPNIが40未満の症例では緩和手術は慎重にあるべきで,PNI45以上はある程度術後の生存期間が期待できる.
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