演題

OP-136-1

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術における鼠径部筋膜解剖の知見

[演者] 伊東 藤男:1
[著者] 花山 寛之:1, 斎藤 敬弘:1, 大谷 聡:1, 土屋 貴男:1, 三浦 純一:1
1:公立岩瀬病院外科

約800例の腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の経験から鼠径部筋膜解剖の知見を示す。(1)腹膜前腔の本来の役割である脈管の回廊を重視し腹膜前腔の構造物を、①腹直筋・後鞘筋膜・下腹壁動静脈、②膀胱・臍動脈索、臍膀胱前筋膜、③ヘルニア嚢と精索構造物にまとめ、各群を鈍的に分けるようなイメージが脈管損傷を防ぐ。(2)TEPでは後鞘から連続する筋膜を半月線寄りで切開し意図的に腹膜前腔に至り、TAPPでは下腹壁動静脈と臍動脈索の間で腹膜前腔の脂肪織を切離し浅い層に移行、膀胱前筋膜の前面での剥離で膀胱損傷が避ける。(3)sling構造は横筋筋膜と腹膜前筋膜により二重構造となっており、鳥かごモデル(chicken wire model)で説明でき、slingとヘルニア嚢の間で剥離すると精索構造物が守られる。(4)後腹膜側の腸恥靱帯から頭側7から10cmまでの範囲で厚くなった結合織面がメッシュ固定に利用できたる。
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