演題

OP-123-3

家族性大腸腺腫症に合併する十二指腸ポリポーシスのSpigelman分類に基づく治療戦略

[演者] 渡辺 雄一郎:1
[著者] 馬場 裕之:2, 松澤 岳晃:1, 福地 稔:1, 熊谷 洋一:1, 石橋 敬一郎:1, 持木 彫人:1, 岩間 毅夫:1, 石田 秀行:1
1:埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科, 2:横浜市立みなと赤十字病院外科

家族性大腸腺腫症(FAP)に随伴する十二指腸癌は大腸癌に次ぐFAPの主要な死因である。FAPの十二指腸ポリポーシス(DP)について適切なサーベイランスと治療が必要であるが、わが国ではSpigelman分類の有用性についてあまり検証されていない。当科において十二指腸評価可能であったFAP患者58例のDPの発症状況をSpigelman分類に基づき検討したところ、DPの累積発生率は、30歳で7.7%、40歳で40%、50歳で75%、60歳で92%、70歳で96.2%であった。Spigelman stage IVに限った累積発症率は、30歳で2%、40歳で5%、50歳で10%、60歳で25.9%であった。また、Spigelman stage IV 5例に対して、膵温存全十二指腸切除術を施行し、いずれの症例も重篤な合併症はなかった。FAP患者のDPの発生状況を考えると、40歳台後半以上のFAPには綿密な十二指腸の観察が必要である。また、Spigelman stage IVに対する膵温存全十二指腸切除術は許容される術式であると考えられた。
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