演題
OP-121-6
切除不能再発GISTに対してイマチニブ長期寛解後中止症例の検討 |
【背景・目的】切除不能・再発GISTに対するイマチニブ(IM)治療は、高い臨床効果を認める一方で、長期治療有効例に対する投与断が、再燃を生じることが報告され(BFR14試験)、終生継続する必要があるとされている。当院で経験した5年以上の寛解後の中止例について、検討した。【対象】再発GISTに対してIM投与による5年以上の寛解後、中止を行った3例を対象。【結果】再発部位は、肝:腹膜=2:1例。投与期間は64(62-90)月であった。減量、休薬を必要としたが、長期投与に関連する有害事象はなかった。中止後全例再燃を認め、中央値は19ヶ月であった。IM再投与により全例、病勢コントロールが可能であった。【まとめ】切除不能再発GISTに対してイマチニブ長期寛解後中止症例について検討を行った。全例で再燃を認めたものの、イマチニブ再投与により病勢コントロール可能であった。